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酒蔵のある佐久市は佐久平と呼ばれる標高700mの高原です。北に浅間山山系、南に八ヶ岳連峰、その真ん中に日本最長の川「千曲川(新潟県に入り信濃川と名前が変わります)」が脈々と流れています。そんな大自然に囲まれて極寒(真冬は早朝で氷点下10℃位に冷え込みます)の季節に醸します。大吟醸酒などを仕込むには気温が低いことはありがたいのです。仕込み温度まで蒸米を冷やす為にも、雑菌の抑制の為にもこの寒さは必要で、まさに信州佐久の自然が酒蔵です。



私たちが普段食している「うるち米」に比べ大粒で芯白(米中心部のでんぷん質部分のこと)の大きい酒造好適米を酒造りには使用しています。千曲錦は主に長野県の酒造好適米である「美山錦」を自家精米して使用します。自家精米することにより玄米の質を見極め、それに見合った精米管理と精米をしています。



蔵の井戸は浅井戸(13m)2つと深井戸(60m)2つの計4つあります。この4つの井戸を鉄分の少ない適度にミネラルを含んだ水を得るために使い分けています。旅と酒を愛した放浪の俳人「種田山頭火」が昭和11年5月9日 佐久・岩村田において水を愛で「風かをる しなのの国の 水のよろしさ」と名水の句をしたためています。きき水の名人でもあった山頭火は自然が大好きでした。それなくしてはこの「自然の恵み」である名水も存在し得ないわけです。佐久は現在急速に高速交通網が発達しました。真の日本の自然と名水を守る為に、今私たちが考えなければならない大切な時期に来ていると思います。



杜氏は出身地ごとに南部(岩手県)杜氏や越後杜氏 丹波杜氏などと呼ばれています。杜氏の平均年齢も高くなり昔のように出稼ぎで来る杜氏は徐々に少なくなってきています。過酷であり非常に気を使う労働が多い杜氏はなり手が少なく、地元に働き口が増え始めた現在ではなおさらそのような傾向に成りつつあります。長野県酒造組合では「百日講座」を主催して製造技能者の育成にも力を入れています。弊蔵にも「百日講座」の卒業生が幾人かおり、自社内でも第二の杜氏の育成に注力しています。 現在の千曲錦の杜氏は地元佐久出身の重田法一(41歳)です。重田杜氏は第79回関東信越国税局新酒鑑評会で優秀賞(長野県第一位)を獲得しました。先代を引き継ぎ間もない杜氏ですが、今回の受賞は伝統の継承とまた一方では新たなチャレンジへ意欲を燃やす絶え間ない努力の結果が結実したものと思います。これからも皆様の食卓を豊かにする一助になれるような味わいある地酒を醸してくれると思います。ご期待下さい。
お酒は二十歳になってから。飲酒運転は絶対にやめましょう。 Copyright (C) 2008 CHIKUMANISHIKI CO.,LTD. All Rights Reserved.